ブログのプライバシー

先日、ロス疑惑の三浦和義容疑者が逮捕されたと報じられた。なんと、その
きっかけは、自身のブログでサイパンに旅行することを明かしたからだという。
一九八一年におきたロス疑惑。妻を保険金殺人目的で銃撃させたとして逮捕されたが、その後九八年の控訴審、つづいて〇三年の最高裁でも無罪判決。が、しかし、カリフォルニア州では殺人など重大犯罪には時効制度がなく、日本側で無罪放免されても、米国での捜査は続行していた。今回は新証拠をつかんでの身柄拘束といわれている。

この国をこえての刑法の違いによる処置のしかたというのは、最近取り沙汰された沖縄少女暴行事件でも話題になった。これについては、いずれ機会をみて記してみたいと思っている。

ところで、今回の件はうっかり三浦容疑者が自分の足取りを公開してしまったがための御用と相成ったが、これが無駄足になるのかどうかは二の次として。ここで考えたいのはブログで自身のプライバシーをどこまで明かすのかということであろう。

容疑者自身が疑惑の渦中にあって、生い立ちからはじまってのプライバシーを暴露され、報道被害をうったえていた。氏自身のサイトでも紹介されているが、そのキャリアを逆手にとって、作家活動をおこなってもいる。読んだことないのでわからないが、このテの自分の暴露本をだしたがるタレント連中の出版物たるや、かのオスカー・ワイルドの『獄中記』にはとおくおよばないできであろう。まあ、ドキュメンタリーに文学性なんぞもとめても詮無いことではあるが。

さいきん、こういった暴露本がふえ、かつ有名人のブログでの発言がおもわぬ波紋をまねいたりしている。そして、たとえ個人であっても、筆禍はまぬがれえない。

よく、個人ブログでプライベートなことを書き散らしている方がいるが、だいじょうぶなのだろうかと心配になる。たとえば自分の履歴書代わりなことをつらつらと。著名人なら攻撃にも甘んじる手だてもあろうけれど。
それから、家族の写真なども公開していて、一種のアルバム代わりなのかもしれないけれど、これだってどこで悪用されるかわかったものではない。こういう私生活に肉迫したことを書き連ねている人は、よほど発言に気をつけないと、いったいどこで、不意に他人様の恨みつらみを買うかもしれない。そして実名がわかっている場合だと、実生活がおびやかされる危険性がある。

自分もうっかりブログで身元が割れるような話をしてしまって後悔したことがある。読む人が読めば、誰であるかわかってしまうかもしれない。ネットの匿名性ゆえの発言の自由について、以前エディタでお知り合いになった、さるご婦人と意見交換したことがあるが。やはり、素性をふせているからこそ、明かせる事情もあるなと、つくづく感じてはいる。

いち個人のブログなど多くの目にふれるわけなぞもなし、と甘く見ていると思わぬ災難に遭うかもしれない。
あまり調子にのって自分をだしすぎないようにしよう。ただでさえ、恥ずかしい発言をくりかえしてきたのだから(笑)

にしても、ブログで自分をアピールする人って多いですけれど。ネットにこもっていれば誰かが幸運をもたらしてくれる、なんて考えないほうがいいでしょうね。むしろ、やっかいなおつきあいが増えるばかりで、疲れます。その反面、嬉しいことも多いのですが。
また、ひとつ、いやなことを書いてしまいましたね。



【参照記事】
三浦容疑者 逮捕のきっかけはブログ…(デイリースポーツオンライン、〇八年三月一日)


【2008/03/01 12:34】 ブログ | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) top>>