|
コミュニケーション能力の重要性が叫ばれて久しいが、それを声高々と訴えるひとほど、その実、コミュニケーションスキルが低いのではと思ってしまう。
自分の考えをまとめて、相手に分かりやすく明確に伝える能力と考えられている。それは正しいが、いくらていねいに伝えても相手が聞く耳をもたない相手であれば意味がない。
そもそも、話のあやふや部分を想像力でおぎなってみせる力こそ、コミュニケーション能力が高いといえるのではないだろうか。
面接などでコミュケーション力の高い人材を採用したいというが、よくよく聞いてみれば、それは自分の社風にあった人間、もしくは社員と相性が合いそうな人種を探しているにすぎない。そして、たいがい飲みニケーションで、お酒を継ぎながら笑顔でお世辞をつかってくれるひとということになるのだろう。
そういう私もコミュニケーション能力は高い方ではない。
そして、現代人のコミュニケーション力低下の原因が、ネットの普及や携帯電話でのメールのやりとりの蔓延で直接対話が減ったからだという主張は、すでに聞き飽きた感がある。そもそも他人の話を聞かないで尊大ぶる人種は昔っから存在していたし、話しべたな人間はたいがい空想癖に迷いこみ、頭のなかで何人もの対話者を生んで楽しむことを覚えていた。だが、その低下に拍車をかけたのが、ネット文化だということはやはり疑えない事実であると思う。さらにいえば、核家族化や労働時間の増加での家庭の会話の減少、地域社会からの孤立などもあげられる。
コミューケーション能力を(とくに若い世代に)求める人は、じつは、コミュニケーション能力が高くない。ほんとうに高いなら、低い人間をつかえるように伸ばせるのではないかと思うし、相手が口を開きやすいように話をもっていけるのではないかしらと思う。だが、企業は短時間で簡潔に状況説明できる人材が欲しいのだから、育てる余裕はない。
【2008/04/12 15:26】 私事記 |
TRACKBACK(0)
|
COMMENT(0)
top>>
|